アザレアネットとは

概要

アザレアネットとは、インターネット回線を利用し、ID-Linkという地域医療連携システムを用いて、患者さんの同意のもと、その診療情報を地域の医療機関が共有することで、地域医療連携の強化を目指すネットワークのことです。使い方のイメージとしてはこちらになります。初診の患者さんに情報を開示している医療機関(開示病院等)での受診歴があれば、過去の診療情報(検査結果、処方歴及び開示施設によっては退院時要約も)にアクセスし、それをもとに迅速な判断が可能となります。

  1. 検査画像に異常が疑われた場合、開示病院等の過去画像と比較することで適切な診断が可能となります。
  2. 他疾患で開示病院等と併診中の場合、開示病院等で検査された結果を参照することで、採血や撮影の手間が省ける場合があり、患者さんも負担が軽くなります。また、開示病院等での治療内容(処方・注射・手術・処置等)を参照することで、自院での診療方針を最適化できます。
  3. 開示病院等に画像等の検査を依頼した場合、検査結果をすぐに入手できるので、次回の受診日までに方針を決めておけます。
  4. 患者さんを開示病院等に紹介した後、いつ受診したかの確認ができます。また、入院になった場合も、入院中のバイタル情報、診断・治療内容など、公開されている情報をリアルタイムに把握できるので、患者さんの家族の方に説明が可能となります。 退院してきた患者さんも、かかりつけ医が状態を把握してくれているので安心できます。
  5. 紹介した患者さんの開示病院等での詳細な診療内容を知ることができるため、最新の診断・治療方法の学習機会が得られます。
    また、閲覧施設も診療情報開示が可能です。閲覧病院から退院サマリ、訪問看護ステーションから要約情報などを開示することが可能ですので、在宅医療での情報連携に役立つことが期待されます。

     

個人情報の保護

  • くるめ診療情報ネットワーク協議会加入施設の情報が、全て自由に閲覧できる訳ではありません。必ず患者さんの同意(患者さん本人の同意が困難な場合は、家族又は保護者の方等の同意)が必要となり、同意書を送った開示病院等の診療情報のみ閲覧が可能となります。
  • 診療情報を閲覧するためにインターネット回線を使用しますが、通信に際し個人情報は暗号化され、回線上からの個人情報取得は極めて困難です。また、特定の端末(デジタル証明書をインストールした端末)でしか利用できません。